Hardanger violin

ハルダンゲル ヴァイオリン®とは:
北欧を代表する作曲家グリーグも愛した、ノルウェーの民族楽器「ハルダンゲルヴァイオリン」。 フィヨルドで有名な西ノルウェー「ハルダンゲル地方」で生まれ、現地では「ハーディングフェーレ(Hardingfele)」と呼ばれているこの楽器は、真珠母貝や象嵌細工の花模様の装飾が施され、トップにはヴァイキングの時代の神の象徴「ドラゴン」、通常4本弦の下に、4本~5本の共鳴弦(アンダーストリング)がある事が特徴です。

この共鳴弦を持つ事で、ヴァイオリンとは異なる哀愁帯びた懐かしい音色を持ち、また共鳴弦をも調弦するスタイルは、ノルウェー独特のものです。 現地では神聖な楽器として、主に冠婚葬祭時に使用されます。

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ハルダンゲル ヴァイオリン/ハルダンゲル バイオリンは、山瀬理桜の登録商標です。

ノルウェーを代表する奏者からの推薦メッセージ

Christian Borlaug

ノルウェーのハルダンゲルヴァイオリン界の巨匠
「クヌート・ハムレ」氏からのメッセージ

山瀬理桜は高い技術と豊かな経験を持つハルダンゲルヴァイオリン奏者である。

長年、彼女はノルウェーのハルダンゲルヴァイオリン一流奏者からハルダンゲルヴァイオリンと、ノルウェーの民族音楽についての知識を得てきた。
理桜が行ってきた努力は、日本におけるノルウェー文化と音楽界にとって、とても重要なできごととなった。

ハルダンゲル自治体との連絡を通じて、彼女の活動に協力できたことは、とても光栄である。

クヌート・ハムレ [公式WEB]

Christian Borlaug

ノルウェーのハルダンゲルヴァイオリン界トップ奏者
「クリスティアン・ボールラウグ」氏
からのメッセージ

山瀬理桜はハルダンゲルヴァイオリンの楽曲を正確に学ぼうとする意識が非常に高く、常に注意深く学んでいる。
彼女はメロディー、リズム、音色、そして一つひとつの装飾音までをも正しく演奏することを大切にしている。

彼女はまたノルウェーの民族音楽の伝統や歴史、そして、オーレ・ブル、ヨハン・ハルボルセン、エドヴァルド・グリーグなどのノルウェーの演奏家についてにとても興味をもって熱心に勉強をしており、同時にとても詳しいです。

彼女は何年もノルウェーの最も優れた演奏家からハルダンゲルヴァイオリンを学んできた。
私が彼女に教えた楽曲を彼女は素晴らしく演奏しており、それは、クヌート・ダーレ、オーラ・モサフィン、ラーシュ・フィーケルードなどの演奏家などに続き、ノルウェーのハルダンゲルヴァイオリンの伝統の一部になっている。

私は彼女を演奏家として、また、指導者として、あたたかく推薦します。

クリスティアン・ボールラウグ
[公式WEB]

 

 

Profile

山瀬理桜(やませ りお)

ヴァイオリニスト、ハルダンゲルヴァイオリニスト、作曲・編曲、北欧SDGs研究家、エッセイスト


マレーシアのクアラルンプール生まれ。
桐朋学園音楽大学演奏学科ヴァイオリン科卒業。
ヴァイオリンを故江藤俊哉氏に、ハルダンゲルヴァイオリンを故ハールバル・クヴォーレ氏に師事。

1992年より国内外のオーケストラと共演、ノルウェーのムンク美術館内ホール等、日本と北欧でコンサートツアーを開始。
現地ノルウェーでは「山瀬理桜が演奏を始めると、教会がスイングする」という新聞見出しまで書かれるほど、彼女が奏でるヴァイオリンとハルダンゲルヴァイオリンは、楽しく軽快に、そして時には哀愁ある音色で各国の人々を魅了している。
メディアでも、北欧では常にエンターテイメント情報のトップで取り上げられ、日本でもNHK総合「スタジオパークでこんにちは」「名曲アルバム」「らららクラシック」への出演や、朝日新聞「天声人語」、日経新聞の文化面等の各メディアに紹介されている。
宮崎駿監督の短編アニメ「水グモもんもん」の音楽監督(作曲&演奏)を担当し、スタジオジブリ作品「ゲド戦記」にも演奏参加。
ビクターエンタテインメントより「ゴールデン・オーロラ」「クリスタル・ローズ・ガーデン」「フィヨルドの愛の唄」等CD多数リリース。

2018年、ハルダンゲル自治区から「Good-will ambassador of Hardanger(ハルダンゲル親善大使)」に任命される。

2023年1月31日に、ノルウェー王国の民族音楽と文化に関する知識を日本に伝える活動、ならびに両国間の文化関係を発展させるための努力と貢献に対して「ノルウェー王国功労勲章」を受章。ナイトの称号を得る。


桐朋学園大学音楽学部演奏学科ヴァイオリン科卒業。
ヴァイオリンを故江藤俊哉氏、江藤アンジェラ氏、の各氏に、ハルダンゲルヴァイオリンを故ハールバル・クヴォーレ氏、クヌート・ハムレ氏、クリスティアン・ボールラウグ氏に師事。

1992年より関西ニューフィルハーモニー管弦楽団やスロヴァークフィル室内オーケストラ等のオーケストラと共演、1998年からノルウェーの「ムンク美術館内ホール」を始め、日本と北欧を中心にコンサートツアーを開始。
2003年以降はハルダンゲルヴァイオリンの活動も多く取り入れ、 NHK総合「スタジオパークでこんにちは」や「いっとろけん」「ららら♪クラシック」「名曲アルバム」、朝日新聞「天声人語」や日経新聞文化面、産経ビジネスアイ一面にも「日本で唯一のプロハルダンゲルヴァイオリン奏者」として紹介される等、各マスメディアに出演。
サントリーホール等日本各地で「北欧音楽」を紹介するコンサートを行うなか、客船「飛鳥」「飛鳥Ⅱ」や「ぱしぃふぃっくびいなす」、世界一美しい航路として有名なノルウェー沿岸船「フッティルーテン」での北欧クルーズ特別コンサート、 ノルウェー王国大使館、デンマーク王国大使館、スウェーデン王国大使館、スカンジナビア政府観光局、スカンジナビア航空(SAS)主催のレクチャーやイベント等にハルダンゲルヴァイオリン奏者と講師として度々招かれる。
またノルウェーの新聞「アフトゥンポッスン」や国営放送NRK(テレビ&ラジオ)には、日本人ヴァイオリニスト&ハルダンゲルヴァイオリニストとして、常にエンターテイメント情報のトップで取り上げられている。
クラシックを基盤に北欧の民族音楽やポップス音楽など、自らアレンジし取り入れ作曲も行う演奏活動が注目を集め、ビクターエンタテインメント株式会社より「ゴールデン・オーロラ」「クリスタル ローズ ガーデン」「フィヨルドの愛の唄」をリリース。

2005年「イタリア大使館」と「株式会社ヤマハトレーディング」主催で行われた「クレモナヴァイオリン・発表パーティー」にて、クレモナ市の至宝ストラディヴァリウス「イル・クレモネーゼ」(推定5億円)を演奏、その様子は日本のメディア他、イタリアの各新聞にも紹介された。

2006年、1月3日から三鷹の森「ジブリ美術館」で公開の、宮崎駿監督の短編アニメーション「水グモもんもん」の音楽監督(作曲&演奏)を担当。
同時に「水グモもんもん」オリジナルサウンドトラックもリリース。
また同年公開のスタジオジブリ長編「ゲド戦記」にも、ハルダンゲルヴァイオリンで演奏参加している。

2007年はハルダンゲルヴァイオリンで日本初演となる音楽劇「ペールギュント」(全幕)を、国内オーケストラ(東京ニューシティー管弦楽団、芸大フィルハーモニア、諏訪交響楽団)と共演し好評を得る。
10月には「ムンク美術館内コンサート」メンバーをノルウェーより召還し、「北欧からのおくりもの」日本ツアー(東京/兵庫/新潟)を成功させる。

2008年には、朝日カルチャーセンターやNHKカルチャーセンターでのレクチャーに続き、東京新聞主催のフォーラム「山瀬理桜さんとノルウェー ~ハルダンゲルヴァイオリンが奏でる北欧~」にて、音楽から発展した文化交流についての講演とコンサートを行う。

2009年8月ノルウェーハルダンゲル地区で「日本ハルダンゲル文化交流フェスティバル2009」を開催し、オープニングスピーチにはハルダンゲル知事が駆け付け、現地ハルダンゲル地区やベルゲンの新聞でも大きく取り上げられる。
同年12月に北欧文化を日本に紹介し両国の文化交流を図る「(社)日本ハルダンゲルクラブ」が設立され、理事長に就任。

2010年は、3月に来日した「ベルゲン・ユース・フィルハーモニーオーケストラ」と共演。
5月にはハルダンゲル地区ウルビックで行われた「ハルダンゲル・フォークフェスティバル」にて、2組の外国人演奏家枠にて「日本代表」として召還される。
また、ハルダンゲル自治体やスカンジナビア航空の協力により「山瀬理桜 北欧ノルウェー・ハルダンゲルヴァイオリンスカラシップ」の認可が下り、2012年度より隔年山瀬理桜門下生から2名がハルダンゲル地区へ短期留学出来るようになり、スカラシップ制度は現地でも大きな話題となった。

2011年は各地でのコンサートの傍ら、佐賀大学経済学部で「音楽というツールからスタートした文化交流」をテーマに講義が行われ、好評のために翌年も続けて講義依頼を受ける。

2012年6月には、ノルウェーハルダンゲル地区で第2回目となる「日本ハルダンゲル文化交流フェスティバル2012」を開催。
また同年より、全国の中学校(1年生~3年生)で使用される音楽教科書準拠のワークブック「音楽の鑑賞資料と基礎学習」の巻頭カラー「世界の民族楽器」に、ハルダンゲルヴァイオリン奏者として楽器と共に紹介される。

2013年2月公開の映画、「青木が原」(石原慎太郎 元東京都知事 原作・脚本・製作総指揮)のメインテーマ曲に、ハルダンゲルヴァイオリンで演奏参加。
4月には、2回目になる「山瀬理桜ハルダンゲルヴァイオリン・スカラシップ」も行われ、2名の山瀬の生徒が短期留学し現地でも話題になる。
10月には、ノルウェー王国大使館にて凱旋「ガラコンサート」が開催され、それに合わせて、ハルダンゲル自治区の市長7名全員が来日し、記念イベントが開催された。
同月、ハルダンゲルヴァイオリン界の巨匠「クヌート・ハムレ」等が来日し、東京、大阪などでジョイントコンサートを開催し好評を博す。

メジャーデビュー10年目の記念年になる2014年は、世界一周クルーズ客船「飛鳥Ⅱ」の北欧クルーズ(スウェーデン、ノルウェー、アイスランド)にゲストアーティストとして乗船し、北欧クラシックコンサートや、北欧文化等をテーマとした講演会を行う。
また出生地でもあるマレーシアでのコンサート活動も開始し、マレーシア上場ジュエリー企業「TOMEI」のクリスマスパーティーで、ゲストアーティストとして出演する。

2015年3月にはメジャーデビュー10周年記念リサイタルを「在ノルウェー王国大使館」のオーロラホールで開催。
同年4月には、メジャーデビュー10周年記念CD「フィヨルドの愛の唄」がビクターエンタテインメントから発売され、その後記念全国ツアーが全国7カ所(東京・名古屋・佐賀・鳥取・兵庫・高知・ハルダンゲル)で開催された。
9月にはMalaysian Youth Music Festival に審査員として招かれ、またガラコンサートに出演。

2016年は、3月に「日本フィル春休みオーケストラ探検 みる・きく・さわるオーケストラ!」にゲスト出演し、ハルダンゲルヴァイオリン奏者として「北欧のペールの冒険物語」をテーマにしたプログラムで、グリーグやノルウェー民謡を日本フィルハーモニー交響楽団と共演した。
ノルウェーの憲法記念日である5月17日には、馬在ノルウェー王国大使館主催の「憲法記念日記念式典」に特別ゲストとして招かれ、ハルダンゲルヴァイオリンを演奏。
10月には、同じく馬在ノルウェー王国大使館主催で開催された「ノルウェー・ガラシーフードディナー(Norwegian Gala Seafood Dinner)」に、ゲストアーティストとして召還され、マレーシアでも話題となる。
またクアラルンプールでの「NIGHT OF AURORA」コンサート他、YAMAHA Malaysia主催の各イベントや、スターヒルのイベントにも出演し、その様子は大手英字新聞「Star」や「光明日報」、「The Social Nomad(WEB magazine)」に掲載された。
同年11月には、東京都環境局主催の森の中での本格クラシック「生命溢れる森の音楽会 もりのおと」に出演し、参加型の北欧クラシックコンサートを行う。

2017年は、グリーグのプログラムに多く参加。
NHK「名曲アルバム」の新プログラムの、グリーグ作曲“ハリング舞曲”を「名曲アルバム」初のハルダンゲルヴァイオリンで演奏し好評を博す。
また「グリーグのピアノコンチェルト」をテーマにした「ららら♪クラシック」でのハルダンゲルヴァイオリンの紹介は評判を呼び、アンコール放送された。

本年、ノルウェーの作曲家グリーグの誕生日でもある6月15日に、ハルダンゲル自治区から「Good-will ambassador of Hardanger(ハルダンゲル親善大使)」に任命される。

現在も国内外で「北欧音楽や北欧文化」をテーマに演奏活動や講演を行い、ヴァイオリンとハルダンゲルヴァイオリンの指導も積極的に行っている。
主な活動内容はこちら

■ハルダンゲル親善大使に任命頂きました

ハルダンゲル親善大使は、ハルダンゲル地方の文化や伝統を代表した名誉として与えられます。
ハルダンゲルは、ハルダンゲルフィヨルド周辺の7つの自治体によって構成されています。
文化や観光はハルダンゲルにとってとても重要であり、どちらも長年の伝統があります。
ハルダンゲルヴァイオリンとその音楽は、私たちの文化遺産です。
ハルダンゲルの議会と7人の市長たちは、あなたが日本でハルダンゲルヴァイオリンを命ある楽器として活動させ、世界にノルウェーのクラシックや伝統音楽と共に広げる功績をとても嬉しく思います。
あなたのハルダンゲルのためのたくさんの努力に心より感謝します。
(日本語訳)

ハルダンゲル議会 議長
ハンス・ペッテル・トルビョルンセン

ハルダンゲルの市民と地域社会を代表して、山瀬理桜氏がハルダンゲル親善大使に任命されたことを喜びと誇りをもって発表します。
嬉しい事に私たちハルダンゲルフィヨルド地域の市長達は、山瀬理桜氏により何世紀も昔からの地域の伝統が、プロフェッショナルなレベルに引き上げられ発信され、様々な機会にて長年にわたる山瀬理桜氏の忍耐強い活躍の結果を目にすることが出来ました。
これは日本、ノルウェー、そしてハルダンゲルにおいて文化意識を高めることに大きく貢献しているといえます。
私たちは山瀬理桜氏によるすべての労力や素晴らしい仕事にとても感謝し、今後のご活躍も心よりお祈りしております。



ハルダンゲルフィヨルド地域観光推進機関
Visit Hardanger Fjord
マネージャー
ハンス・ヨルゲン・アンデルセン

まず、山瀬理桜さんのハルダンゲル親善大使への任命おめでとうございます。
ハルダンゲルフィヨルド地域の観光業代表として、長年にわたる山瀬理桜さんの活躍を間近に目にすることはとても喜ばしく感謝しています。
19世紀初頭、観光客がイギリスやドイツから来始めた頃から、我々の地域において「文化」というものは観光業にとって大事な役割を果たしていました。
当時の私たちの観光客は、最初は“野生的かつ美しい自然”を目当てに訪れましたが、滞在中は自然だけではなく現地の人々、彼らの音楽、伝統や日々の生活に出会っていきました。
訪れたのは観光客だけではなく、我らが偉大なる作曲家「エドヴァルド・グリーグ」もその一人で、ハルダンゲル地域に長期間滞在し、地域の伝統音楽を学び、これらの古のノルウェーの伝統を取り込み、芸術作品に変形させました。
そして全く同じ源により、これは現在山瀬理桜さんが日本や他の地域に、洗練された形にて促進させる情熱や任務になっています。
私たちは、新しい聴衆へ「ノルウェー」や「ハルダンゲル」のクラシック音楽と伝統音楽両方の知識の拡散をもたらした、山瀬理桜さんの絶え間ない労力に感謝しています。
そして私たちは、山瀬理桜さんが日本でとてもよく促進している文化的遺産に携わることを誇りに思い、彼女の今後の日本や世界での更なる成功を心よりお祈り申し上げます。



■世界的な「アニメ映画」の巨匠、宮崎駿監督から、2009年12月に発足した北欧文化を日本に紹介する組織「日本ハルダンゲルクラブ」の会長就任へ頂戴したメッセージ。

宮崎 駿

ハルダンゲルの音は、まるで水の中できこえてくるように感じます。
山瀬さんの演奏(CDですが)何度もきく内に、以前から興味があった水の中に棲む水グモの小作品の音楽にピッタリだと思うようになりました。
しあわせな事に、映画をつくり始める時に音楽がきまっているという、まれな例として「水グモもんもん」が出来ました。世界に一属一種、イギリスからユーラシア大陸、東の果ては日本にまで、ほそぼそと生きて来た水グモのせつなくも悲しく、いとしい存在に、山瀬さんのハルダンゲルの音はぴったりでした。山瀬さん、ありがとう。
アルバムカバーこの度はおめでとうございます。

 

recording

アジアで唯一人認められた、北欧のハルダンゲルヴァイオリニスト 山瀬理桜。
日本のみならず、現地ノルウェーでも「山瀬理桜が演奏を始めると、教会がスイングする」という新聞見出しまで書かれるほど、山瀬理桜の奏でるハルダンゲルヴァイオリンは、楽しく軽快に、そして時には哀愁ある音色で各国の人々を魅了します。